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rui's blog+*

DAYBREAK'S BELL

澄みわたる未来が来たなら草花も兵器に
宿るだろう My wishes over their airspace.
誰か揺り起こして悪い夢から覚ましてよ
叶うのなら My life I trade in for your pain.
どれだけ祈れば 天に届く?

プロフィール
お名前:涙李-rui-
年齢は???。

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19/05/08 (水)
18:55
血圧69/50脈拍71体温35.9


ことみ「目がさめた?」
朋也「いや・・・」
「まだ、夢を見てるのかもしれない」
ことみ「ずっと、憶えていたの」
「お庭に迷い込んできた、男の子」
「いっしょにおままごとをして、いっしょにご本を読んで」
「いっしょにおにごっこをして、いっしょにかくれんぼをして」
「お母さんのお菓子を、半分こして食べて・・・」
「私、その男の子のこと、とっても好きだったの」
「だから・・・」
「ずっと、待ってたの」
朋也「君はタイムマシンでここに来たんだね」
ことみ「あ・・・」
「ええ。わたしのお父さまが発明したの」
朋也「なら、ここにはよく来るのかい」
ことみ「もう何度も。ここはわたしのお気に入りの時空座標だから」
「何時間いても飽きないの。ここから見えるものは、みんなすてき」
「おとといは兎を見たの」
「きのうは鹿、今日はあなた」
朋也「迎えに来た」
「行こう・・・」
ことみ「わかってた、わかってたの・・・」
「こんなことしても、なんにも戻ってこない」
「服もちがう、ヴァイオリンもない、髪飾りも、こんなじゃなかった」
「朋也くんも私も、もうちっちゃな子供じゃない」
「お父さんもお母さんももう帰ってこない」
「どんなにたくさんご本を読んでも、私は立派な人にはなれない」
「どんなにページを切り取っても、私のしたことは、取り返しがつかない・・・」
「こんな世界なんて、まちがってる」
「お父さんとお母さんのいない世界なんて、まちがってる」
「どうして、私はここにいるの?」
「私だけ、残ってるの?」
「私も一緒に行きたかった」
「お父さんとお母さんと、一緒に飛行機に乗って」
「一緒に海の底に、沈んでしまいたかった・・・」
朋也「だめだっ!」
ことみ「えっ・・・」
朋也「頼む、頼むから・・・」
「頼むから、そんな悲しいこと言わないでくれ」
「俺は、ことみがすきだから」
「ことみがいなくなったら、俺が悲しむから」
ことみ「私も・・・」
「私も、朋也くんが好き」
「とってもとっても、大好き」
「はじめて会った時から、ずっと好きだったの・・・」
「でも・・・」
「私、こわいの」
「私は知ってるから」
「どんなに大切な人も、いなくなってしまうから」
「いちばんしあわせな時も、消えてしまうから」
「私には、どうすることもできないから」
「私、こわくてたまらないの・・・」
朋也「俺はここにいる」
「俺はここにいて、今、ことみを見てる」
「これからもずっと、いちばんそばで見てる」
ことみ「でも・・・」
「でも、いつかきっと、会えなくなるの」
朋也「ああ」
「ずっと一緒にはいられない」
「いつかは会えなくなる時が、きっと来る」
「それがいつになるか、俺にはわからない」
「もしかしたら、今なのかもしれない」
「でもな・・・」

朋也「もしも俺が、ことみより先にいなくなったとしても」
「俺はずっと、ことみのそばにいる」
「俺のことが見えなくても、何も伝えられなくても」
「ことみのいちばんそばで、ずっとことみを見てるから」
「俺はずっと、ことみを守るから」
「会えなくても、そばにいるから」
「ことみが立ち止まってしまわないように」
「今日よりも明日、ことみがもっと幸せになれるように」
「だから、俺は・・・」
ことみ「私ね・・・」
「私、泣き虫だから・・・」
「朋也くんがいなくなったら、きっと泣いてしまうから」
「涙がとめられないかもしれないから」
「そばにいてくれても、気づかないかもしれないから」
「朋也くんのこと、嫌いになるかもしれないから」
「それでも・・・」
「ずっと、一緒にいてくれる?」
朋也「ああ」
ことみ「私のこと、ずっと見ていてくれる?」
朋也「ああ」
ことみ「会えなくなっても、見ていてくれる?」
朋也「約束する」
「それが俺の幸せだから」
ことみ「でも・・・」
朋也「でも、はもうなしだ」

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