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鉄鎖のはし
〜歌仙とは〜《歌仙を巻く》
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12/02/22 (Wed)
Category:仏教
大阿闍梨
ctime: 12/02/22 (Wed) 22:13
存命中の大阿闍梨・酒井雄哉(さかい ゆうさい氏)85歳。
天皇のおられる御所に土足(草鞋ばき)で入れるのは世界中でこの人だけだろう。オバマ大統領でも、もし真似をして殿中に上がろうとしたら皇宮警察に殴られるかもしれない。
どうしてこの人だけそんなことが許されるのかといえば、生きた不動明王である大阿闍梨だからである。
ほぼ人ではない。
大阿闍梨は天皇のお言葉を受けて参内し、陛下の御病気の平癒を祈ったり、また御所の供物や念珠を清めることができる。

さて、坂井氏がどうしてそんな有難い特権的な地位を手に入れたかといえば、それは天台宗の行者として修業したからである。
大阿闍梨はまた大満行者ともいい、この称号は、天台宗山門派の行者で「千日回峰行」をやり遂げた者だけに与えられる。
この修行、過酷を極めている。行は7年に渡るが、途中で続けられなくなったら自害する短刀を懐中する。
不動明王を修行の本尊として真言を唱え、檜笠(左右両端を巻いた特殊な形のひがさ)と草鞋ばきで比叡山各所を拝礼して山林を歩きまわる。
たいへんな苦行であるらしく、四年で五百日を終えた者には不動明王の袈裟である白帯が与えられ、白帯行者と呼ばれる。
五年目に、食べず飲まず眠らず横たわらずの断食を9日間続ける。
七年目は、比叡山から京都へ出て仏閣を回る。一日の行程は21里(84q)を百日間続ける。
ま、人間業ではない。一日84qって、人のがふつうに歩く速度は時速4〜6q、だから、速足で6qとしてもだ。84÷6=14.一日14時間も歩くのかよッ。

酒井雄哉はなんと、この「千日回峰行」を二度成し遂げたのだそうだ。歴史上3人しかいないらしい。
素直に大阿闍梨は有難いと思う。


註:阿闍梨は天台宗、真言宗の僧の位で、行者ではない学僧にも与えられるが、草鞋ばきで殿中に上がれるのは「千日回峰行」を終えた大阿闍梨だけ。
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